フェムテックとは

Femtech=Female + Technology FemtechはFemale(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語です。

女性のライフステージにおける課題をテクノロジーを用いて解決したり、手助けをする
製品やサービスのことをフェムテックと呼びます。

フェムテックという名称や概念は、2013年にドイツでリリースされた生理管理アプリ「Clue」から
始まったと言われています。
その後2010年代後半にかけて、海外ではフェムテック関連の製品・サービスのリリースが増加し、
同時に投資も活性化しました。
カテゴリーやユーザーも拡大し、市場は成長を続けています。
日本では海外に少し遅れて、2019年以降からフェムテックへの取り組みが活発化しています。

女性のライフステージにおける様々な課題

月経(生理)

月経(生理)は約1か月のサイクルで起こり、平均的に3~5日間ほど出血が続きます。月経前に起こるPMS(月経前緊張症候群)や、月経による痛み(月経痛)、貧血以外などで心身の不調を感じる方も少なくありません。

たとえば、月経前になると気分が悪くなったり、イライラしやすくなったり、胸が張る、お腹が痛くなるなどの症状が起こったりします。

つらい月経が少しでも快適に過ごせるように吸水タイプのショーツや肌にやさしいナプキンなど様々なフェムテック商品が登場しています。

不妊・妊活ケア

不妊とは、妊娠・出産を希望しているのにも関わらず、一定期間妊娠をしない状態を指します。検査で妊娠しにくい原因が見つかった場合、不妊治療で妊娠・出産を目指していきます。

妊活とは、妊娠に関する知識を得たり、妊娠に向けて体調管理を心掛けたりすることです。

不妊治療や妊活を行っていくにあたって、仕事との両立や医療費の負担などの問題点もあります。最近はこのような悩みを持つ方の為の支援セミナーや製品が増えてきています。

妊娠・産後ケア

妊娠時から産後にかけての時期は心身ともに何らかの不調を感じやすくなります。

近年では妊娠時の冷えやむくみを軽減する商品やオンラインで行う遠隔健康医療相談サービス、ホルモンバランスが乱れやすい産後のママ向けのサプリメントや化粧品なども続々と開発されています。

ウェルネス(女性特有疾患)

男性にはない子宮や卵巣、乳房などにかかる病気を女性特有疾病と呼びます。乳がんや子宮がん、 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などがあります。

この分野では女性特有のがんに対して痛みや負担の少ない検査方法の開発などが進められています。たとえば、MRIの無痛乳がん検診や、子宮頚がんの原因であるHPVのを検査が自宅でできるキットなども登場しています。

更年期ケア(女性特有疾患)

更年期とは、主に閉経前後の10年間のことを指します。この時期は女性ホルモンのエストロゲンが大きく減少していく影響もあり、ホルモンバランスが崩れ、イライラしたり冷えや肩こりなどで日常生活に影響が出る「更年期障害」と呼ばれる不調に悩まされる方もいます。頻尿や尿もれなどデリケート周りのお悩みをサポートする吸水ショーツやパッドアイテムなど多彩なフェムテック商品が登場しています。